こんにちは!フリーランスエンジニアのあおいです。
さて、この記事ではかなり突っ込んだ情報を暴露します。その内容は、
「フリーランスエージェントのマージン」についてです。
正直、フリーランスエージェントのマージンについて解説するのは勇気がいります。
なぜなら、私がお世話になっている様々なフリーランスエージェントの実情を解説するからです。
マージンって会社の手数料(利益)ですよね。
その部分について議論するのは、暗黙の了解でタブー視されていると思っています。
ただ、それを理解した上で、フリーランスの方にもこれだけは知っておいて欲しいことがあります。それは、
カモられてしまうフリーランスエンジニアも存在する
この事実があります。
そこでこの記事で、現役フリーランスエンジニアである私のリアルな体験談も掲載する事で、「カモにされず、正当な報酬を得るフリーランスエンジニア」を1人でも多く増やしたいなと思っています。
できるだけ具体的な方法を詳しく解説しますので、フリーランスの方はぜひ参考にしてくださいね。
目次
高単価のフリーランスエンジニアになれるかは自分次第
「フリーランスエンジニアは儲かる!」と言うフリーランスエージェントの広告を良く見かけます。
これは「”全ての”フリーランスエンジニアは儲かる!」と言っていない所がミソです。
なぜなら、例えば同じスキルを持っている2人のフリーランスエンジニアがいる場合、1人は90万円の単価を獲得し、もう1人は50万円しか単価をもらえていないと言う事が頻繁に起こるからです。
「なぜ40万円もの差が出来てしまうの?」と思うはずです。
その原因の多くは、貧乏フリーランスエンジニアはマージンを沢山取られてしまっているからです。
エージェントはフリーランスエンジニアを企業に紹介し、紹介手数料=マージンをもらう事でビジネスをしています。
エージェントが儲かる仕組みは上の画像の様になっています。
このマージン率は多くのエージェントで固定ではありません。フリーランスエンジニアごとに違います。
すると、エージェントの営業マンも自分の営業利益を達成しないといけない為、「多くマージンを取れるフリーランスエンジニアから多く取る」事にします。
よって、同じスキルを持っているのにも関わらず、高収入フリーランスと貧乏フリーランスの2人に別れてしまう、と言う実態になります。
フリーランスエンジニアになった理由の第一位は「正社員より給料が上がるから」だそうです。
なので、お給料は大事ですよね。
次に、私が3年間のフリーランスエンジニア生活でマージンを下げる為にどんな工夫をしているかの体験談を紹介します。
フリーランスエンジニアあおいのマージン率を下げる体験談
私はマージン率を下げる為に主に以下の4つの工夫をしています。
他社からオファーが来ている事を話す
給与交渉の時、他のフリーランスエージェントからもオファーが来ている事を話します。
エージェントは自分の会社の案件で働いてもらわないと一切利益にならないので、給与を上乗せしてもらいやすくなるからです。
私は次の案件を探す時、複数のエージェントから案件を紹介してもらい複数のオファーをもらえる様にしています。
そうすると案件内容や条件面で比較検討が出来、交渉の際にも「他社の案件でXX円ぐらい提案されているので、この案件もそれぐらいにしてもらえませんか?」と話す事が出来ます。
あおい
1件しかオファーがもらえなかった場合は、「他社の案件で気になるものがあって・・・」と濁して交渉します笑。物は言いようですね。
「提示した金額がダメなら他のエージェントに行きます」です。
フリーランスエンジニア自体売り手市場なのでこの方法が効きます。
ちなみに今、どこのエージェントでもフリーランスエンジニアを囲いたがっていて、マージンを低くしてもフリーランスと契約しようという風潮があります。
10万円ほど高めに欲しい金額について言う
面談が終わりオファーが来た時に10万円ほど高めに欲しい金額について言ってみると、上乗せしてもらえる可能性が高くなります。
大抵、オファーが来る時点でクライアント企業がエージェントに発注する金額は決定しています。
それから、発注額からエージェントの取り分であるマージンとフリーランスエンジニアのお給料が決まります。
その為10万円ほど高めに提案すると、給料が10万円も上がる事はないにしろマージンが下がりカモられなくなります。
こちらは、他社からもオファーが来ている事との合わせ技で行うと良いです。
クライアントの予算を予測する
クライアント企業の予算を予測する事も重要です。
予算が多いプロジェクトならその分お給料も多くしてもらえます。そして、マージン率を下げる工夫をしたら、結果マージン率が大幅に下がるからです。
予測する際には、
- その会社が儲かっている企業なのか
- その会社のエンジニアの平均年収
などを調べて考えます。
また、エージェントに「このプロジェクトは予算が十分にありますか?予算がなくなって、プロジェクトが打ち切りにならないか心配で」と聞いて予算が豊富かを把握する方法もあります。
あおい
単価アップの提案をする
単価アップの提案をする事もマージン率を下げる為に効果的です。
「これぐらい出来るのでこれぐらい下さい!」と言わないと、クライアント企業から発注される金額は高くても、フリーランスエンジニアのお給料は少なくて、結果マージン率がもの凄く高いと言う事になりえるからです。
具体的には「以前のプロジェクトでXXの仕事を1人で行いました。また、XXの仕事も行えるので、単価を+5万円して欲しいです」と言った提案です。
欲しいお給料を低めに言うと、本当はもっと出せるのに、欲しいと言ったお給料しかもらえない可能性が大きいです。
その様な事にならない為にも単価アップの提案は重要です。
次にカモられるフリーランスエンジニアの特徴を見ていきましょう。
カモられるフリーランスエンジニアの特徴4選
カモられるフリーランスエンジニアには4つの特徴があります。
自分の相場を理解していない
自分の相場を理解していない人は最もカモられやすいです。
クライアント企業からはそのフリーランスの相場の単価で発注してもらい、安いお給料をフリーランスエンジニアに渡せば良いからです。
「自分の相場を知るにはどうしたらいいの?」と思う方も多いはず。
自分の相場の把握は簡単です!
複数のフリーランスエージェントの無料カウンセリングに行って、「私の単価の相場はいくらですか?」と聞けば良いだけです。その相場の平均があなたの単価の相場です。
エージェントも自分の会社の案件で働いてもらいたいので、正確な単価を教えてくれます。
私が実際に利用してみて「自分の友達にもおすすめ出来る!」と感じたエージェントをまとめた記事を紹介します。

記事で紹介しているエージェントの無料カウンセリングは充実しているので、今の案件の動向なども聞けますよ^^
複数のエージェントに登録していない
複数のエージェントに登録していないと、これまたカモられやすいです。
なぜなら、絶対に自分の会社の案件に参画する事になるので、「これ以上は単価を上げられないです!」とエージェントが言えばフリーランスも生活があるので契約せざるをえないからです。
「複数のエージェントに登録するなんて、面倒臭いな」と思わずに、エージェントの登録も利用も無料なので、どんどん登録しましょう。
そして、自分にとって最も良い案件を見つけましょう。
リモートワークの案件を探している方はこちらの記事が参考になります。

また、副業エージェントにも週5日の案件がある可能性があります。もちろん、週4日以下の案件も見つかる可能性があります。
副業エージェントを探している方は、


こちらの記事が参考になります。
マージン率を把握していない
マージン率を把握していないと、エージェントはマージンを抜き放題です。
マージン率を聞いても教えてくれないエージェントも多いのですが、それでもマージン率を知る方法があります。
それは、「クライアント企業のマネジャーの方に発注金額を聞く」と言う方法です。
発注金額ーお給料=マージンなので、それが妥当な金額かどうか考えてみましょう。
全くマネージャーの方とお話しないのに突然発注金額を聞きに行ったらおかしいので笑、マネジャーの方とは普段から色々と雑談をしておくと良いです。
あおい
単価交渉をしない
単価交渉をしないと、クライアント企業からの発注金額が変わっても自分のお給料に反映されず、カモられてしまいます。
発注金額が変わるタイミングは、契約更新の時か半年や1年などのキリの良い時です。
キリの良いタイミングで、「XXの仕事をしたので、+5万円単価をアップさせて下さい。ダメなら他の案件を探します」と理由をつけて強気で交渉するとエージェントも単価アップさせようと思うはず。
中には、最初は低マージンの高単価をフリーランスに渡す事でフリーランスを囲い、後にマージン率を上げて儲けを出すエージェントもあります。
定期的に単価交渉するとずっと高収入フリーランスエンジニアでいれます。
マージン率公開型エージェントもある
「自分は交渉や営業がとても苦手だ。でもカモられたくない」と言うフリーランスエンジニアの方も多いはず。
フリーランスエンジニアは基本技術職なので、営業をやった事がある人は少ないです。
なので、突然交渉や営業をする事になって戸惑う事も多いでしょう。
そんな方はマージン率公開型エージェントの利用を検討すると良いです。
「マージン率公開型のエージェントなんてあるの!?だったら、そう言うエージェントだけを利用すればいいじゃないか!」と思う方もいるかもしれません。
しかし、マージン率公開型エージェントにはメリットもあるのですが、デメリットもあります。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
マージン率公開型エージェントのメリット
マージン率公開型エージェントのメリットは何と言っても「カモられる事はない」点です。
マージン率公開型エージェントはマージンが一律に固定か10〜15%の間の様に割合で固定で、マージン率がもの凄く高くなると言う事はないからです。
マージン率非公開型エージェントだと、マージンがいくらかエージェントから直接聞く事は出来ません。
なので、気づかない内にエージェントをめちゃくちゃ儲からせていて、自分は貧乏と言う事も十分に起こり得ます。
その様な事がないのがマージン率公開型エージェントを利用する際のメリットです。
マージン率非公開型エージェントの方が圧倒的に数が多いです。
マージン率公開型エージェントのデメリット
マージン率公開型エージェントのデメリットは交渉の余地がない事です。
マージン率公開型エージェントはマージン率が固定ゆえに、自分に素晴らしいスキルがあろうが他社からオファーが沢山来ようが、マージン率を変えてはもらえません。
ゆえに、超高単価のお宝案件と出会う事はありません。
たまに、営業・交渉力が異常に強いフリーランスエンジニアの方がいますが、その様な方はマージン率公開型エージェントを利用しない方が良いです。
ちなみに、私はマージン率公開型エージェントを基本使いません。
理由は他のエージェントから案件をもらった方が単価が高いからです。あくまで私の場合ですが、マージン率公開型エージェントの方がマージンが高い様に感じます。
あおい
マージン率公開型エージェント4選
「マージン率公開型エージェントはどこか知りたい!」と言う方の為に、マージン率公開型エージェントを4つご紹介します。
PE-BANK
まずはPE-BANKです。PE-BANKは平成元年からある超老舗エージェントです。
PE-BANKの最大の特徴は「高単価な案件を全国のどこに住んでいても紹介してもらえる点」です。
PE-BANKの平均年収は800万円です。高いですね!
また、紹介可能都市は
- 東京
- 北海道
- 宮城
- 愛知
- 大阪
- 京都
- 岡山
- 広島
- 福岡
などなど本当に日本中です。広島の案件を島根に住んでいるフリーランスエンジニアが働く事もあるそう。
(手数料=マージン率です)
気になるマージン率は、8〜12%で稼働月数により変わります。
初めの1年は12%で、2年目は10%になり、3年目には8%にも下がります。
8%は安いですね!
ずっとPE-BANKで働いているフリーランスエンジニアの方も多いのですが、マージンが下がる事を狙っている場合もあります。
PE-BANKが居心地が良いのももちろんありますが。
PE-BANKは福利厚生も充実しているんですよ!
PE-BANKについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてみて下さい。

Midworks
Midworksもマージン率が固定のエージェントです。Midworksは今勢いのあるベンチャー企業が運営していて、色々と革新的なエージェントです。
Midworksの最大の特徴は「給与保証制度がある点」です。
これはどう言う事かと言うと、Midworks からの契約が切れて仕事がなくなった1ヶ月間、想定単価の80 % が貰える制度です。
仕事がないかもしれないと不安になるフリーランスエンジニアの方は多いですが、この制度があると安心ですね。
また、交通費と勉強会代を支援してもらえます。
交通費は月3万円までで、勉強会代は月1万円までです。
通常のフリーランスエンジニアだと交通費も勉強会代も自分で支払わなければいけないので、もはやMidworksでフリーランスになっても正社員と待遇が変わりませんね。
ちなみに、私の所属していた会社は勉強会代は支給されなかったので、場合によっては待遇が正社員以上かも。
そんな、Midworksのマージン率は一律の20%です。マージン率は保証が手厚い分少し高めですね。
この事から、Midworksは初心者フリーランスエンジニアに合っています。
Midworksは現在、関東圏の案件しか扱っていません。
Midworksを詳しく知りたい方はこちらの記事を見て下さい。

ギークスジョブ(geechs job)
ギークスジョブ(geechs job)はマージン公開型エージェントではありませんが、マージン率は基本10〜15%だそうです。(ギークスジョブではマージン率と言う言い方はしないそうです)
ギークスジョブ(geechs job)の最大の特徴は「高単価で案件数が業界トップクラス」と言う点です。
ギークスジョブ(geechs job)の平均年収は780万円以上でこれだけでも凄いのですが、保有案件数は常時6000件以上もあります。
また、1人のフリーランスエンジニアに対して3人のサポートがついたり、福利厚生が充実していたりと、とても働きやすい環境を提供してくれます。
ギークスジョブ(geechs job)を詳しく知りたい方はこちらの記事を見て下さい。

Engineer-Route(エンジニアルート)
Engineer-Route(エンジニアルート)はマージンを希望すれば公開してくれるエージェントです。
Engineer-Route(エンジニアルート)の最大の特徴は「そもそもマージンが超絶低い」と言う点です。
Engineer-Route(エンジニアルート)のマージン率は5〜10%ほどです。マージン率の相場を考えると、大分低いですね!
また、最新の技術からレガシーな技術までを扱っていて、どんなフリーランスエンジニアでも対応が可能です。
13%以上の人が3年以上も参画しているそうです。それだけ居心地が良い案件という事ですね!
Engineer-Route(エンジニアルート)を詳しく知りたい方はこちらの記事を見て下さい。

まとめ
出来るだけマージンを抜かれたくないと言う気持ちは全フリーランスエンジニアが持っているはずです。
この前、「転職エージェントに搾取されるのではなく、上手く利用すべし」と言う転職エージェントに関するツイートを見たのですが、フリーランスエージェントも全く同じです。
マージンをエージェントに支払う分、自分では見つけられない案件を紹介してもらったり、営業や事務など面倒臭い事をやってもらいましょう。
マージンが自分にとって妥当もしくは安い場合、エージェントとフリーランスはWin-Winですよね?
エージェントを活用出来るカモられないフリーランスエンジニアになりましょう!
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